ここまで来たサブスクリプ ション《実践企業インタビュー8月号》

「飲食店が簡単に潰れない世界を創る」

 

この言葉が印象的でした。

 

favyのビジネスには、ストックビジネスの4分野

「貸す」「認める」「改善する」「消費・劣化」のす

べての要素が組み込まれている秀逸なビジネスモデルです。

 

「 貸 す 」:ブランド(調理機材含む)

「認 め る」:フランチャイズ(調理ノウハウ)

「改善する」:マーケティング支援

「消費劣化」:食材

 

 

飲食業界ではないあなたは、自分たちには関係ないと

思うかもしれませんが、まさかここには来ないだろうと

思われていたこのオーソドックスな業界にすら

【サブスクリプション】のビジネスが入ってきたのですから

その最先端が今回インタビューをさせていただいた(株)favy

高梨社長ですのでヒント満載です。

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サブスクリプションと言えば、月額課金制をイメージする

方が多いと思います。

事実IT業界では爆発的に普及してきました

 

 

そんなわけでIT業界の話かと思っていたところが、

 

Amazonの自動発注や、普段着をセレクトして送ってくる

エアークローゼットやなど、一般消費財まで入り込んで

来たことに衝撃をうけていた矢先に、

なんと、今回の飲食業での【サブスクリプション】の始まりです。

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レンタルやFCなどの事業でストックビジネス構築は

お手の物の私もこれは気になります。

探求心に火がつかないはずはありません。

 

なぜならサブスクリプションは一見するとレンタルにも

似ているんです。

でもそれなら利用方法は限られますね。

 

ところが普及の勢いがすごいのです。

 

ここ2,3年でストックビジネスが世界中で増えた

要因にこのサブスクリプションの普及があることは

間違いない。

海外だと、ワイン、化粧品、コーヒー豆、髭剃り等々

嗜好品や消費財もどんどんサブスクリプション化しています。

 

 

【サブスクリプションとは「契約期間」内にサービスを提供する事

利用者に長く使ってもらうことで長期的に収益を得るモデル】

のことです。

 

そして言い切らせていただきますが

これは、

 

「モノが売れない時代の一つの解決策」であり

「単なる課金体系の一部ではない」

ビジネスの転換を意味します。

 

 

だからこのキーワード「サブスクリプション」の

本質を理解する必要がありますので、今回の実践企業

インタビューもまさに今話題の成長企業(株)favy

を選ばせてもらったのです。

 

今度の実践会では【サブスクリプション】を徹底解説

するつもりですが、研究を続けていますので、またこの

メールでも伝えていきます。

 

 

さて、

今回の対談の中から一部をご紹介します

単なる分割払いではないサブスクリプションとなる

本質の部分が見えます。

 

 

《対談中「完全会員制!焼かない焼肉屋29ON(ニクオン)」についての話から、一部抜粋》

 

なるほど・・・・・・

 

大竹:会員制ありきではないのですね。

 

高梨:美味しいものを美味しく提供するための仕組みとして、完全予約式の会員制度を手段として導入しました。

 

大竹:お肉を最高の状態で提供するための完全予約会員制ということですね?

 

高梨:はい、完全予約会員制にすることでキャンセルがないという店舗側の運営メリットもあります。

これまで予約をお忘れになった事例が1件だけありましたが、その方も「忘れて悪かったから、お金は払うよ…」というお申し出がありました。これも完全予約式の会員制ならではの効果だとも思います。

 

大竹:キャンセルがゼロというのはスゴイですね。

 

高梨:現在1回2時間30分、18:00~20:30と21:00~23:30の完全2部制となっていますが、これも「原価の高いものを美味しく食べてもらうには?」ということを計算していって決めました。

 

大竹:全て計算ずくということですね?

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■会費制を採用しようと思ったキッカケ?

大竹:飲食店で会費をもらうということは、今まであまりなかったと思うのですが、何がキッカケだったのでしょうか?

 

高梨:もともと、なぜ会費を頂戴しようかと思ったかというと、飲食店の根本的な問題である「キャッシュポイントが一つしかないことが解決できるのでは?」と思ったからです。

 

飲食店では1日大雨が降っただけで客足が減り売上が減少します。

これはネット通販の世界では考えられません。大雨で配送が止まった場合でも迷惑は掛かりますが、それにより売上が一気になくなることはありえません。

 

更に、飲食店では食材を買ってから後で回収するモデルですので先にお金が掛かります、しかも廃棄ロスもあるのでこれもリスクといえます。

 

大竹:確かにそうですね。私はあきらめて飲食を去った人間です(笑)

 

高梨:いえいえ、そんなことは無いと思いますが、健康食品などの優良な定期購入モデル、所謂ストックビジネスの好事例を、飲食の世界に活かしていこうと思いました。

 

年会費を頂戴することでその分の資金を色々な分野に投下することができますが、人件費を倍にしてもお客様の満足度は倍になりません。

 

一方、お肉の原価を2倍にする方向で年会費を原材料費に投下とすると、満足度は、2倍以上になる可能性もでてきます。

 

年会費を払うことで、お客様も他店では10,000円以上はするであろう内容の料理を5,000円程度で食べることが可能になり、年2回程度来店くだされば元は充分に取れる感覚になるのでは?と考えています。

 

大竹:飲食店にとっても会員にとっても良い仕組みじゃないと意味がありませんし、継続しません。

 

高梨:飲食店にとっても年会費という原資というかキャッシュポイントがあると、食材の原価率を上げようなど様々なチャレンジが可能になります。

 

《実現するための特殊な調理技術などまだまだ続きます・・・》

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[ 実践企業インタビュー8月号 ]

 

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