ストックビジネスとは

ストックビジネスとは? 

 

ビジネスを大きく大別すると「ストックビジネス」と、「フロービジネス」に分けることが出来ます。

 

ストックは「資本」や「在庫」などの意味を指しますが、「ストックビジネス」は、ビジネスモデル自体が継続的に収益を生み資産価値を上げ続ける仕組みを言います。

例えば

・自動販売機のような装置(資本ともいえる)を使ったもの

・インターネットのASPのように毎月支払うことでサービスが受けられるもの

などです。

 

ストックビジネスの基本的な構造は普遍的なものであり、歴史を紐解けば、延々と続く継続性の高いビジネスはすべてストックビジネスです。

どうすれば事業が継続するのか?そこに、ストックビジネスの本質を学ぶ意味があります。

 

フロービジネスとは?

 

ストックビジネスとは反対に、継続性が担保されていない事業を「フロービジネス」と言います。

翌月の売り上げ見込みが立てにくい事業とイメージするのがいいでしょう。

例えば

・不動産仲介業
・アフェリアエイト業

などです。

ストックビジネスのメリットとデメリット

 

 

事業がストックビジネスになると、毎月、今年、翌年の売上の見込みが立てやすく、安定した経営ができます。

その効果は財務基盤の安定、従業員の安定雇用、研究開発や先行した人材確保など経営者には計り知れないメリットがあります。

 

一方、安定してしまうことで、緊張感がなくなる、保守的になり改革が遅れるぬるま湯的な体質になるなどの面もあります。

 

フロービジネスのメリットとデメリット

 

 

事業のフロー性が高い場合は、毎月の売り上げに追われる状況が続き、経営の長期的な戦略が立てにくい

数年経つと社員も経営者も疲弊してくる可能性が高いというデメリットがあります。

 

逆に、見方を変えれば、高い緊張感のなかで常に必要とされるサービスを要求されることは、実力をつけるチャンスともいえます。

また、継続性が無いということは事業(サービス)を止めやすいという身軽さも持ち合わせています。

 

フロービジネス
  • ◆来月の収入が不安で恐怖
  • ◆一時的にお金が入り、積み上がらない
  • ◆短期的な視点
  • ◆事業を売ることができない
  • ◆常に顧客を追いかけることに翻弄される。
ストックビジネス
  • ◆来月の数値が見えるので安心
  • ◆継続的にお金が入り、積み上がる。
  • ◆長期的な視点
  • ◆事業を売ることができる
  • ◆日々やるべきことが明確で、安定している。

 

 

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成功した企業は必ずストックビジネスをもっている

 

 

日本企業を見渡せば、水道、鉄道というようなインフラ事業、不動産賃貸業、大手メーカーの保守、自動車の車検業、税理士などの歴史ある業種もそうですが、機械警備業、インクジェットプリンター事業、複写機事業、プロバイダ事業、カーリース事業など安定成長業種は必ずストックビジネスであり、ストックビジネスを持っている企業だけが生き残っています

例えば上場企業の株価を見てもストックビジネスを構築した企業は確実に右肩上がりの成長を続けています。

 

世界一の投資家といわれるウォーレンバフェット氏の投資先は、髭剃りのジレットやコカ・コーラ、鉄道事業など、右肩上がりが確実なストックビジネス保有企業を選んでいることからも、ストックビジネスの有無と長期的な企業成長の因果関係がおわかりでしょう。

 

ストックビジネスの「定義」が必要な理由

 

 

事業が安定成長を続ける為には、ストックビジネスを構築する必要があります。

そこで、私は、実際に事業をストックビジネスにする過程で、「どのような状態になれば、ストックビジネスが完成したと言えるのか?」というイメージができる、ストックビジネスの「定義」が必要だと思いました。

 

そこで私はこの二つをストックビジネスの定義としました。

「継続的にお金が入る」

「(事業を)売ることが出来る」

 

この二つを満たすためには「継続的な価値」を提供しなければなりませんし、「属人性」を少しでも減らさなければなりませんが、結果は必ずストックビジネス完成に近づいていきます。

 

継続課金はストックビジネスか?

 

 

「継続課金契約になれば毎月お金が入る」ということばかりを考えると大きな落とし穴に落ちます。ストックビジネスは「継続的な価値の提供」から考えなければ作れません。今あるサービスを月額(継続課金)にすることばかりに目が行ってしまうことは危険です。

継続課金は支払い方法のひとつであり、継続課金=ストックビジネスではないのです。

 

ストックビジネスとして成功させるには

 

 

「モノ消費からコト消費」「マズローの上位欲求」これらは物にあふれた豊かな時代を象徴していますが、一般消費財が売れない現代では、人口増加や経済成長を背景にした、皆が儲かりながらストックビジネスがいつの間にできている・・・という過去のような状況に戻ることはないでしょう。

 

つまり、最初から意識して作らなければ、ストックビジネスにならない時代となったのです。

例えば新事業を考えたときに「顧客が欲しがる」サービスを考えれば自然と顧客が増えたころとは違い、「顧客が継続して欲しがる」サービスを最初から設計しなければなりません。

つまり、初期のアイデア段階からストック性を組み込んだ商品設計にすることがポイントなのです。

 

 

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ストックビジネスの作り方 3つのパターン

 

 

既存事業にストック性を持たせる

  •  
  • ②既存事業をやりながら新規にストックビジネスをゼロから構築
  •  
  • ③既存事業の資産を利用して新たなストックビジネスを買う
  •  
  •  

既に事業を営む経営者はこの3パターンでストックビジネスが構築できます。

 

ストックビジネスになりにくい事業、なりやすい事業とは

 

 

ストックビジネスは「4つの分野」に分けることが出来ます

この「4つの分野」に当てはまらない事業の場合は、早く諦めて違うビジネスを作るか、ストック性の高い要素を付加してストック性を高めるかの、いずれかの判断になります。

 

ストックビジネスは、ベースとなる、最小単位の「ワンユニット」の完成度が高ければ、その後は時間とともに拡大する事業ですが、

ストックビジネスになりにくい事業でストックビジネス構築を試みることは、お金も時間も無駄になり、ロスが大きいので、ストックビジネスの可能性について早い段階で判断することが重要です。

 

【4つの分野】

①貸す ②認める ③改善する ④消費・劣化

 

ストックビジネスを構築する「RUST構築法」

 

 

私は、多くの事業構築の経験からストックビジネスを構成する要素を「4つの分野」と「17の型」に分類いたしました。そして、長期的な価値設計が出来る「RUST構築法」にたどり着きました。
これが、ストックビジネスの目利きが容易になり、誰でも段階を踏めばストックビジネスが構築できるメソッドとなったのです。

 

 

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Q&A

 

Q:ストックビジネスという言葉を初めて聞きましたが、新しいものですか?

 A:ストックビジネスの概念は古くからありますが、体系化して書籍にしたのは私が初めてです。ストックビジネスが体系化され、拡散しなかった理由は、ストックビジネスを構築した会社にとっては儲けの源になりますので、わざわざ人に口外しませんし、実はその経営者自身、それがシステムだという認識を持っていないことも多かったからです。

 

Q:どうすればストックビジネスが作れますか

 A:決して難しいことではなくストックの要素に気づき、その要素を含んだ商品サービスをチューニングしていくのです。

それには、あなたの商品サービスにストックの要素があるか、それに気づくか気づかないかが分かれ道となります。

「ストック思考」を学べばおのずと見えてきます。

同じ事業に同じテーマで取り組んだとしても、最初から継続的価値を埋め込もうと考える、つまり「ストック思考」で商品設計することで将来価値は何倍も違います。

そのためには、「ストック思考」が身に付いた経営者達と触れ合い、情報共有することが一番の早道、うまくいっているストックビジネスの本質をまねることから始めればいいでしょう。

 

Q:ストックビジネスは不労所得なのでしょうか?

 A:ストックビジネスが完成すると社長は不労所得を手に入れたかのような状態になりますが、決して不労所得ではありません。それは一時的なことであってストックビジネスが完成しても、常にチューニングが必要となります。チューニングを続けることで、事業の寿命が延びていくのです。

(※チューニングとは、ストックの需要3要素を改善し続けること)

そこが、ストックビジネスと不労所得が違う点です。

 

 

Q:フロービジネスだけだと、疲弊していくのでしょうか?

 A:目の前の仕事を取りに行くことに追われ、事業を立て直す余力がないのが、フロービジネスの特徴です。スキルを学ぶというように、社長自身が力を付ける段階では、むしろフロービジネスもいいと思います。

ただし、2~3年の間にストックビジネスを構築しておかないと、一気に自家ブラック(自分の事業が自分にとってブラック企業になること)に陥ります。

 

 

Q:ストックビジネスを作る時間がありません。

 A:ストックビジネスを作るための思考である、「ストック思考」は必ず身に付きます!

「SBAオンライン会員」になると、ストックビジネスのポイントを毎週音声でお届けしますので、移動中に聞くだけで十分に気づきが生まれます。あなたにとってのストック要素が目の前にあることに必ず気づくはずです。

祖父母や親世代の高度成長期には、日本でもほとんどの事業が自然にストックビジネスになりましたが、今では「ストックビジネスを作る!」と意識しなければ、事業がストックビジネスにはならない時代です。他の人が気づかないストック要素を「ストック思考」が気づかせてくれるのです。

 

 

Q:個人事業ですが、ストックビジネスは作れますか?

 A:ここ数年ITが進化してデジタル化されたコンテンツを作ることや、多様な課金システムを安価で利用できるようになりましたので、個人でもストックビジネスが構築しやすい環境が整ってきました。

ストックビジネスを作るときの考え方に「1手間2価値」というものがあります。

日常の業務の中で、何らかのサービスを提供していると思いますが、例えば請負業務では1回の手間(作業)から提供するサービスは1つが普通です。

そこを一工夫して、同じ1手間の後にコンテンツを1つ残すというやり方に変えるだけで、時間とともにコンテンツが増えていきます。もちろんストック要素を組み込む必要はありますが、この延長線上であれば無理なくストックビジネスに近づけることが出来るはずです。

 

 

《 ま と め 》 

ストックビジネスとは、購入や契約等の継続率に注目し、時間とともに長期的に利益が積みあがるビジネスモデルです。

事業全体を見ないで「ワンユニット」という最小単位でみることが、継続的な収益モデルを作るコツです。

この「ワンユニット」が完成すれば、収益が雪だるま式に増えていくのです。

 

 

 

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<記事作成>

 

大竹啓裕

 

福島県出身 1963年生まれ

株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役社長

株式会社ストック総研 取締役会長

大竹アンドパートナーズ税理士事務所 シニアコンサルタント

非営利一般社団法人ハラル・ジャパン協会 副理事長

 

趣味:街歩きと温泉。街のあちこちに隠れているビジネスヒントを探すのが楽しい。

夢 :経営支援から幸せな社長1000人が生まれること。

 

 

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