ストックビジネスとは


 

ストックビジネスとは? 

 

ビジネスには「ストックビジネス」と「フロービジネス」の2種類があります。

 

ストックビジネス 連続性があり時間経過とともに収益が積みあがるタイプのビジネス
フロービジネス 常に新規の取引の連続で成り立っているビジネス

 

例えばストックビジネスには

・自動販売機のような装置(資本ともいえる)を使ったもの

・インターネットのASPのように毎月支払うことでサービスが受けられるもの

という機械的なものもあれば

・メンテナンス業のような定期サービス

・各種フランチャイズビジネス

・認定制度で協会を運営するビジネス

というようにサービスや権利に基づくものもあるのです

こように世の中のあらゆる業界でストックビジネスは存在して

いるのですが、業界を見渡せばストックビジネスをいち早く構築

した企業が業界の盟主となっています

つまり長期的に成長している企業は必ずストックビジネスを持っています。

 

特徴は継続的に収益を生み資産価値を上げ続ける仕組みがあることです。

 

その仕組みがあることで、時間とともに

長期的に利益が積み上がっていくのです

 

ただし、ここで一つ注意が必要です。

 

「今あるサービスを月額(継続課金)にすること」ばかりに目が行ってしまうことは危険です。

なぜなら、継続課金は支払い方法のひとつであり、継続課金=ストックビジネスではないからです。

 

ストックビジネスは「継続的な価値の提供」から考えなければ作れません

 

 

成功した企業は必ずストックビジネスをもっている

日本企業を見渡せば、水道、鉄道というようなインフラ事業、不動産賃貸業、大手メーカーの保守、自動車の車検業、税理士などの歴史ある業種もそうですが、機械警備業、インクジェットプリンター事業、複写機事業、プロバイダ事業、カーリース事業など

安定成長業種は必ずストックビジネスであり、ストックビジネスを持っている企業だけが生き残っています

例えば上場企業の株価を見てもストックビジネスを構築した企業は確実に右肩上がりの成長を続けています。

 

世界一の投資家といわれるウォーレンバフェット氏の投資先は、髭剃りのジレットやコカ・コーラ、鉄道事業など、右肩上がりが確実なストックビジネス保有企業を選んでいることからも、ストックビジネスの有無と長期的な企業成長の因果関係がおわかりでしょう。

 

フロービジネスとの比較

ストックビジネスとは反対に、継続性が担保されていない事業を「フロービジネス」と言います。

 

・不動産仲介業

・アフェリアエイト業

 

などの翌月の売り上げ見込みが立てにくい事業とイメージするのがいいでしょう。

 

事業のフロー性が高い場合は、毎月の売り上げに追われる状況が続き、経営の長期的な戦略が立てにくい

数年経つと社員も経営者も疲弊してくる可能性が高いというデメリットがあります。

 

しかし、あなたの事業がストックビジネスになると、

毎月、今年、翌年の売上の見込みが立てやすく、安定した経営ができます。

 

その効果は財務基盤の安定、従業員の安定雇用、研究開発や先行した人材確保など経営者には計り知れないメリットがあります。

フロービジネス
  • ◆来月の収入が不安で恐怖
  • ◆一時的にお金が入り、積み上がらない
  • ◆短期的な視点
  • ◆事業を売ることができない
  • ◆常に顧客を追いかけることに翻弄される。
ストックビジネス
  • ◆来月の数値が見えるので安心
  • ◆継続的にお金が入り、積み上がる。
  • ◆長期的な視点
  • ◆事業を売ることができる
  • ◆日々やるべきことが明確で、安定している。

 

果たして自分の事業はストック化できるのか?

「自分の会社の場合、どのようにストック化できるのか?そのために、私は今どんな学びをすればよいのか?」

 

「自社の業界・状況の場合、そもそもストック化できるのか?」

 

今、ストック化に取り組む時期なのか?ストック化できるとしても、まず、何をすればよいのか?」

 

ストック化の重要性を理解した後に、多くの経営者が思うことは

・自分の事業はストック化できるのか?

・具体的に何から始めたらいいのか?

という点です。

 

 

無料メールマガジンの登録はこちらから

 

 

あなたの事業をストック化を考える際には、まず次の3つを知る必要があります。

 

①ストックビジネスの定義を知る

②ストックビジネスの作り方を知る

③ストックビジネスの向き・不向きを知る

 

 

①ストックビジネスの定義を知る

 

実際に事業をストックビジネスにする過程で、

どのような状態になれば、ストックビジネスが完成したと言えるのか?

というイメージを持つために「定義」を知る必要があります。

 

私、大竹は次の二つをストックビジネスの定義としました。

 

その1:継続的にお金が入る

その2:(事業を)売ることが出来る

 

この二つを満たすためには「継続的な価値」を提供しなければなりませんし、

「属人性」を少しでも減らさなければなりませんが、

結果は必ずストックビジネス完成に近づいていきます。

 

②ストックビジネスの作り方を知る

既に事業を営む経営者はこの3パターンでストックビジネスが構築できます。

 

1.既存事業にストック性を持たせる

  •  
  • 2.既存事業をやりながら新規にストックビジネスをゼロから構築
  •  
  • 3.既存事業の資産を利用して新たなストックビジネスを買う
  •  

 

人口増加や経済成長を背景とし一般消費財が売れない現代では、

最初から意識して作らなければ、ストックビジネスになりません。

 

つまり、初期のアイデア段階から

「顧客が継続して欲しがる」ストック性を組み込んで設計する

ことも重要なポイントなのです。

 

③ストックビジネスの向き・不向きを知る

ストックビジネスは次の「4つの分野」に分けることが出来ます。

 

【4つの分野】

①貸す ②認める ③改善する ④消費・劣化

 

この「4つの分野」に当てはまらない事業の場合は、早く諦めて違うビジネスを作るか、

ストック性の高い要素を付加してストック性を高めるかの、いずれかの判断になります。

 

ストックビジネスになりにくい事業でストックビジネス構築を試みることは、お金も時間も無駄になり、ロスが大きいので、ストックビジネスの可能性について早い段階で判断することが重要です。

 

「ストック思考®」を自分のモノにする

ストックビジネスを構築するためには

ストックビジネスの「定義」「作り方」「向き・不向き」を知るだけは不十分で

「ストック思考®」を身につける必要がります。

 

「ストック思考®」とは、

 

ビジネスのストック性が高いか低いかを意識的に見ていく中で

あらゆるビジネスを無意識的に「ストックビジネスか否か」を見極める思考

 

のことです。

 

さらに、ストック思考®には次の4つの要素があります。

①気づく

②長期的な価値設計が出来る

③継続する料金設定

④チューニングを続ける

 

この4つの要素の土台になるのが、①の「気づく力」、つまり、

「どうすれば事業が継続するのか?」という視点を磨いていくことです。

 

①の「気づく力」を日々磨いていくことが、

自分の事業をストック化するための基礎力や他の要素を高めることにつながります。

 

 

無料のビジネスレター「楽しい進化」 では、

大竹がストック思考で見つけた、事業成功のヒントや仕事を楽しむ気づきをお届けしています。

現場から伝える「ストックビジネス構築のヒント」「継続率を上げる為のコツなどあなたがビジネスを財産に変えていくために必要な最新情報が手に入ります。

 

私の日々のストック思考を知り、事業のストック化に活用してください。

 

無料メールマガジンの登録はこちらから

 

 

Q&A

Q:ストックビジネスという言葉を初めて聞きましたが、新しいものですか?

 A:ストックビジネスの概念は古くからありますが、体系化して書籍にしたのは私が初めてです。ストックビジネスが体系化され、拡散しなかった理由は、ストックビジネスを構築した会社にとっては儲けの源になりますので、わざわざ人に口外しませんし、実はその経営者自身、それがシステムだという認識を持っていないことも多かったからです。

 

 

Q:どうすればストックビジネスが作れますか

 A:決して難しいことではなくストックの要素に気づき、その要素を含んだ商品サービスをチューニングしていくのです。

それには、あなたの商品サービスにストックの要素があるか、それに気づくか気づかないかが分かれ道となります。

「ストック思考」を学べばおのずと見えてきます。

同じ事業に同じテーマで取り組んだとしても、最初から継続的価値を埋め込もうと考える、つまり「ストック思考」で商品設計することで将来価値は何倍も違います。

そのためには、「ストック思考」が身に付いた経営者達と触れ合い、情報共有することが一番の早道、うまくいっているストックビジネスの本質をまねることから始めればいいでしょう。

 

 

Q:ストックビジネスは不労所得なのでしょうか?

 A:ストックビジネスが完成すると社長は不労所得を手に入れたかのような状態になりますが、決して不労所得ではありません。それは一時的なことであってストックビジネスが完成しても、常にチューニングが必要となります。チューニングを続けることで、事業の寿命が延びていくのです。

(※チューニングとは、ストックの需要3要素を改善し続けること)

そこが、ストックビジネスと不労所得が違う点です。

 

 

Q:フロービジネスだけだと、疲弊していくのでしょうか?

 A:目の前の仕事を取りに行くことに追われ、事業を立て直す余力がないのが、フロービジネスの特徴です。スキルを学ぶというように、社長自身が力を付ける段階では、むしろフロービジネスもいいと思います。

ただし、2~3年の間にストックビジネスを構築しておかないと、一気に自家ブラック(自分の事業が自分にとってブラック企業になること)に陥ります。

 

 

Q:ストックビジネスを作る時間がありません。

 A:ストックビジネスを作るための思考である、「ストック思考」は必ず身に付きます!

「SBA実践会員」になると、ストックビジネスのポイントを毎週音声と毎月のレポートと、さらに実践会の動画を届けしますので、移動中に聞く、少しの隙間に読むなど、自分のペースに合わせて取り組めます。そして、具体的に構築するタイミングにはいつでもリアルな実践会に参加すればいいのです。すでに全国で100人以上の方が会員として学び、ストックビジネスを構築に取り組んでいます。あなたにとってのストック要素が目の前にあることに必ず気づくはずです。

祖父母や親世代の高度成長期には、日本でもほとんどの事業が自然にストックビジネスになりましたが、今では「ストックビジネスを作る!」と意識しなければ、事業がストックビジネスにはならない時代です。他の人が気づかないあなただけのストック要素を「ストック思考」が気づかせてくれるのです。

 

 

Q:個人事業ですが、ストックビジネスは作れますか?

 A:ここ数年ITが進化してデジタル化されたコンテンツを作ることや、多様な課金システムを安価で利用できるようになりましたので、個人でもストックビジネスが構築しやすい環境が整ってきました。

ストックビジネスを作るときの考え方に「1手間2価値3ストック」というものがあります。

日常の業務の中で、何らかのサービスを提供していると思いますが、例えば請負業務では1回の手間(作業)から提供するサービスは1つが普通です。

そこを一工夫して、同じ1手間の後にコンテンツを1つ残すというやり方に変えるだけで、時間とともにコンテンツが増えていきます。もちろんストック要素を組み込む必要はありますが、この延長線上であれば無理なくストックビジネスに近づけることが出来るはずです。

 



 



Copyright © Takahiro Otake All Rights Reserved.